One Concern、地震と洪水に対するRaaSプラットフォームのさらなる強化に向け、
専門家からなるテクニカルワーキンググループと連携

TWGは気候変動に伴う自然災害に対応するAI/機械学習ソリューションと
確率論的モデルに関する助言を提供

2021年4月6日、カリフォルニア州メンロパーク — One Concern, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、以下「One Concern」)は独立したテクニカルワーキンググループ(TWG)より、米国と日本におけるRaaS(Resilience-as-a-Service:サービスとしてのレジリエンス)ソリューションのための、地震と洪水モデルの実装と技術検証に関して協力を得ていくことを発表しました。世界がESG目標の策定確立に注目している中、このTWGは、深刻化する気候の脅威に対応するOne Concernの人工知能(AI)を活用した災害レジリエンスソリューションおよび災害リスク軽減のためのテクノロジーに関して助言を行います。

日米の学術および科学領域の専門家で構成されるTWGは、One Concernのプラットフォームやデータについて、モデルの開発や検証の観点から提言を行います。また、地震や洪水に関する地域のデータや影響の違いについての学習を継続しながら、収集データから得られる知見を広げるため、地域のデータや行動の分析においても支援していきます。TWGからの助言とモデルへのフィードバックを基に、One Concernは企業や自治体に対して、自然災害の脅威から身を守るRaaSソリューションを提供してまいります。

One Concernの共同創業者兼CTOであるニコール・フー(Nicole Hu)は次のように述べています。「One Concernのプラットフォーム、データ、AI/機械学習テクノロジーへの信頼は、災害による被害の軽減に向けた当社のアプローチにおいて重要な要素となっています。経営陣やCRO(最高リスク管理責任者)、自治体の危機管理責任者が自社の組織やコミュニティを守れるよう、自然災害と気候変動の長期的な確率論的モデルを構築するという当社の使命において、TWGは必要不可欠な存在です。One Concernは、TWGの支援の下、データサイエンスと機械学習を応用し、深刻化する気候と環境の脅威に対処していきます」

One Concernの最高緊急事態管理責任者で元FEMA長官であるクレイグ・フューゲート(Craig Fugate)は次のように述べています。「この10年間で状況は大きく変わりました。自然災害やその結果としてもたらされる災害は毎年記録を更新しており、企業は気候リスクの高まりへの対処を最優先課題とすることを求められています。世界的な関心事項は何よりもまず、地域社会を守り、レジリエンスを向上させる適切な投資判断を行うことであるべきです。そうした未来を実現するためには、自然災害やリスクに関する盲点をなくす必要があります。TWGは、予測不可能な災害リスクを明らかにして、それに備え、リスクを軽減するために、科学的な厳密さと独立した検証を提供します」

TWGは、地震や洪水などの環境災害に関するOne Concernのモデルの有効性について、重要な所見や結論を継続的に共有していきます。

TWGのメンバーは以下のとおりです。

  • 米国地質調査所 地震科学センター 名誉サイエンティスト、ロジャー・ボーチェルト(Roger Borcherdt)博士:米国内務省から授与される最高の栄誉である大統領功労賞を2010年に受賞した際、博士の経歴は「地震学および工学地震学の極めて広範な領域における類まれな科学的貢献」と紹介された。
  • デルフト工科大学水力工学准教授兼ミシガン大学アナーバー校土木環境工学部准教授、ジェレミー・ブリッカー(Jeremy Bricker)博士:水力工学者および海岸工学者で、工学的設計への流体力学の応用を専門としている。
  • スタンフォード大学ジョン・A・ブルーム地震工学センター(John A.Blume Earthquake Engineering Center)ディレクター、グレゴリー・G・ダイアライン(Gregory G. Deierlein)博士:建物をはじめとする構造物の安定性と倒壊に関する国家規定および指針の制定に影響を与えている革新的な研究を行っている。
  • 京都大学防災研究所教授、森信人 博士:大気・海洋境界面の物理学、気候変動、風浪・長波・津波の動力学を専門としている。
  • バージニア海洋科学研究所研究教授、Y・ジョセフ・チャン(Y. Joseph Zhang)博士:地球物理学的流体力学(理論および計算)、非線形波動力学、複雑な3D環境流量および数値的手法に関する研究を行っている。

バージニア海洋科学研究所研究教授のY・ジョセフ・チャン(Y. Joseph Zhang)博士は次のように述べています。「私たちはTWGのメンバーとして、レジリエンスソリューションにおけるバイアスを最小化するため、One Concernへの提言アプローチにおいて科学的な監視と厳密さの確保に努めています」

デルフト工科大学水力工学准教授兼ミシガン大学アナーバー校土木環境工学部准教授のジェレミー・ブリッカー(Jeremy Bricker)博士は次のように述べています。「TWGは、One Concernが各モデルの基本的前提における妥当性の範囲内でモデルを正しく適用するよう努めています。また、コンピューター援用エンジニアリング(CAE)の最先端技術に対してOne Concernが提案するアプローチを評価しています」

京都大学防災研究所教授の森信人博士は次のように述べています。「複合的災害のアセスメントは世界的に重要であるため、One Concernによる河川と沿岸部の洪水モデルの開発は、困難ながら興味深いプロジェクトです。そうしたグローバルな課題の概要は国連の仙台防災枠組や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)で述べられていますが、One Concernのモデルはその解決策となるものです。One ConcernのTWGのメンバーとして、洪水モデルの開発に関する助言を行い、世界をリードするモデルへと導きます」

One Concernについて 
スタンフォード大学の学際的研究プロジェクトから生まれたOne Concern(ワン・コンサーン)は、「あらゆる災害による被害を最小化すること」をミッションとして掲げています。災害科学とAI/機械学習を融合することで、大規模災害などによる被害からのレジリエンス(対応力)を定量化し、自治体や企業が自然災害のリスクを評価、軽減、または移転する際の意思決定を支援するRaaS (Resilience-as-a-Service; サービスとしてのレジリエンス)ソリューションを提供しています。

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pr.jp@oneconcern.com